生前葬は、著名人が度々行うこともあり、その存在は徐々に知られつつあります。本人が直接葬儀に携わることができます。
生前葬とは
生前葬とは、本人が生きているうちに行われる葬儀のことです。本人が自ら主宰し、喪主となって行われます。通常の葬儀と比べて非常に明るい雰囲気で行われ、まるで宴会やパーティのような感覚です。生前葬に決められたのやり方はないので仏式の一般葬のやり方を行う場合もあります。生前葬は、本人が人生を振り返ってこれまでの人間関係や出来事に区切りをつけるのが目的です。生きているうちにお世話になった人にまだお礼がいいたい、まだ元気な姿を周囲に見せておきたいという時に生前葬が行われます。生前葬を行い、本人が亡くなってからは葬儀をしないことが多いですが、家族や親戚だけで改めて葬儀が行われることもあります。生前葬はよく著名人が行うことがあり、特に芸能界では活発に行われる傾向にあります。著名人ならではのバラエティ豊かな生前葬が行われ、参加した人もとても満足していた様子です。著名人が生前葬を行うことでその知名度は徐々に上がってきてはいますが、日本ではまだそれを行うことは少ないです。人生の最期がどうなってしまうかは誰にもわかりません。周囲に心から感謝を伝え、自分の中での区切りをつけたいなら生前葬はおすすめです。
生前葬にかかる費用
生前葬にかかる費用は特にこれといった相場は存在しません。一人一人にあったやり方をするため、それにかかる金額は様々です。生前葬の多くは会費制となっており、そこもまた通常の葬儀と違う点です。生前葬を扱っている葬儀社では、大体20万円くらいから提供されていることが多いです。人件費、式場費、招待状作成費などを合わせた値段です。もちろんこれは最低限の値段なので、それ以上に内容を膨らませたい時は当然金額も上がっていきます。葬儀社とよく相談して決めていくと良いでしょう。生前葬は、本人がまだ生きているため本人から細かい希望を聞くことができます。ですので葬儀の費用や内容は具体的に決めやすいです。仏式の葬儀を行わない場合は寺院費用などは必要なく、割と安く行えることも多いでしょう。
生前葬のメリット、デメリット
生前葬のメリットは、本人が直接周囲に感謝を伝えられること、家族や周囲の精神的負担が減ること、本人の希望がすべて葬儀に反映されることなどがあげられます。通常の葬儀と比べると家族が負担を背負うことは少なく、生前葬後に改めて葬儀を行う場合でも簡単に済むので全体を通しての周囲への負担が少なくなるでしょう。デメリットとしては、生前葬が一般的ではないため周囲の理解を得る必要がある、お別れの雰囲気が薄れ普通のパーティのようになることがあるなどがあげられます。本人が生きているので中々実感が沸かないこともありますが、生前葬を行うのは区切りをつける意味ではとても有意義のあるものになるでしょう。
