現在、葬儀社はたくさん活躍しています。
数ある葬儀社のなかで、どれを選べばいいか迷う人も多いはずです。
そこでここでは、「どんなことを基準として葬儀社を選べばいいのか」ということをお話していきます。
ベストは、自分自身で選ぶこと
葬儀社を紹介される手順というのは、大きく分けて、
・自分で申し込む
・互助会に入る
・病院などから紹介される
の3つがあります。
このなかで、もっともおすすめなのは、「自分で申し込む」という方法です。インターネットを参考にしたり、自分の周りの人に聞いたりして、評判のよいところを選ぶようにします。事前に申し込むことで、実際に葬儀を申し込むときに価格が安くなったり、連絡をスムーズに行えたりするなどのメリットもあります。また、冷静な目で判断できるので、この方法がもっともおすすめです。
互助会については、きちんと機能しているところとそうではないところの差が大きく、なかなか判断が難しいものです。
ただ、金銭トラブルが比較的起きやすい形であることは確かです。信頼性の高い互助会で、すでに加入しているのならばよいのですが、新しく葬儀社を探すときにいきなり互助会という選択肢をとるのは、なかなかリスキーです。しっかり調べてから選ぶようにしましょう。
病院などから紹介を受ける場合、突然の死でもすぐに対応できるのがメリットです。ただ、なにしろ急なことですから、選択肢が限りなく狭くなってしまうのが難点です。
「急死」というのは避け切ることのできないものです。特に、事故などの場合はそうでしょう。しかしそれ以外の、「心構え」ができる期間があるのであれば、自分で葬儀社を選んでおく方がよいと思われます。
自分で葬儀社を選ぶときのポイントは?
では、自分で葬儀社を選ぶときには、どのようなことを気にして選べばよいのでしょう。
これは、大きく分けて3つのポイントがあります。
・葬儀社のスタッフの人となりで選ぶ
・葬儀社の歴史や評判で選ぶ
・客観的な基準で選ぶ
それぞれの意味をお伝えしていきます。
葬儀は「人」と関わることになる
葬儀というのは、「接客業」のなかでも、もっとも特殊なものです。
ご遺族の気持ちによりそい、故人の最後の望みに寄り添うのが葬儀社のスタッフの仕事です。そのうえで、滞りなく葬儀を進めていかなければなりません。
大切な家族を亡くした時、人は大きく動揺します。この「動揺」に対し、きちんと寄り添えるスタッフでなければなりません。
もちろん、実際に亡くなったときと、説明を聞きに行ったときでは状況は違います。ただ、説明を聞きに行った時点で、葬儀社のスタッフの態度が横柄だと感じたり、入会を強引に進めてきたりするようなら、その時点で席を立ちましょう。
長く続けていられるのは信頼の証
新興の葬儀社にも、もちろん素晴らしいところはたくさんあります。従来の葬儀社にはできなかったプランニングをし、何時間もかけてご遺族から希望を聞く、というスタイルをとっているところもあります。
ただ、新興の葬儀社はなかなか周りからの評判も出にくいので、選ぶのに少し困るかもしれません。
地元で長く営業を続けられている葬儀社は、それだけ地場に強い葬儀社であると言えます。
また、評判も手に入れやすいので、迷ったら、歴史の長いところを選ぶようにするとよいでしょう。
客観的な評価は非常に大事
上で挙げた2つは、「主観」が入る判断基準です。
ここからは客観的に評価できるポイントをお話します。
その判断基準となるのが、
・全葬連に加入しているか
・葬祭ディレクターの試験に合格しているスタッフはどれくらいいるか
です。
「全葬連」というのは、「全日本葬祭業協同組合連合会」のことです。これは経済産業大臣に認可された連合会であり、葬祭事業の安定化と、その資質の向上を目的としています。
また、近年は「日本儀礼文化調査協会」というところが、葬儀社の格付けを行っています。これを参考にするのもよいでしょう。
葬祭ディレクターは、葬儀にまつわる資格です。2級でも葬儀の実務経験を持っていないと受講資格がない、厚生労働省が認定した資格であり、優良な葬儀会社では、この資格を有した人を中心にプランの組み立てを行っています。
これらを判断にして、客観的な視点で葬儀社を選ぶのも重要です。